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エコ材料の最先端 ~電線におけるノンハロゲン難燃材料の開発状況~ | AITOP
  • 申込要領

書籍


エコ材料の最先端 ~電線におけるノンハロゲン難燃材料の開発状況~

発刊日 2004年11月1日
定価 本体18,400円+税
頁数 224頁
造本 В5
ISBN ISBN4-86043-065-4
発行 (株)エヌ・ティー・エス
問い合わせ (有)アイトップ
TEL:0465-20-5467 E-mail:ktl@r4.dion.ne.jp
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監修
序文	会田二三夫   (社)電線総合技術センター	
編集委員
会田二三夫	 	(社)電線総合技術センターセンター長
位地 正年	 	日本電気(株)基礎・環境研究所エコマテリアルTG研究部長
糸井 秀行	 	General Electric International, Inc. Plastics Division, Global Marketing,Global Application Technology, Manager
宮地 保好	 	味の素ファインテクノ(株)電子・機能材料事業本部研究開発部機能化学品グループ長
八木 敬祐	 	アプコ(株)技術本部開発部開発リーダー
江島 靖和	 	昭和化成工業(株)技術開発部非塩ビ開発課長心得
立川  毅	 	日本ユニカー(株)電線材料事業部樹脂技術研究所電線グループ難燃新規開発チームリーダー
瀬田  寧	 	リケンテクノス(株)材料開発研究所応用開発研究東京グループ研究員
新美 佳治	 	プラス・テク(株)カストマーサービスセンター主任研究員
川端 秀雄	 	日本ポリエチレン(株)研究開発センター5グループグループリーダー
清水  修	 	(社)電線総合技術センター業務部長
趣旨 【本書の特徴】
グリーン調達に呼応して、環境に配慮したエコ電線・エコケーブルの普及が図られるようになり5年が経過した。しかし、電線分野でのエコ材料は歴史が浅いこともあり、技術的な進歩改良の余地がまだ多く残されている。  本書では環境にやさしい電線被覆材料であるノンハロゲン難燃材料の材料物性・押出成形加工性・信頼性向上などを目指し、その開発状況・課題について解説する。さらにメーカーおよびユーザーへのアンケート調査をもとにした実態調査結果も収録している。   ※ (社)電線総合技術センター主催「エコ電線の最先端」セミナー (2004年6月)を編集。

発刊にあたって

 
序文


 地球環境保全の動きのなか、昨今では様々な分野で環境配慮型製品が市場投入されています。電線分野でも、官庁及び民間各社のグリーン調達に呼応して、環境配慮型電線であるエコ電線・ケーブルが開発され、普及が図られております。エコ電線は登場しておよそ5年を経過しておりますが、徐々にユーザー認知度はり高まっており、品種によっては20%近くが塩化ビニル電線からエコ電線に置き換わりつつある状況です。しかしながら電線の世界では、エコ電線は歴史の浅い製品であるだけに、まだ技術的に進歩改良の余地があるということも事実であり、材料物性、押出加工性及び信頼性の向上などを目指して電線メーカー、材料メーカーの方々は日々ご苦労されていると思います。
 第55回JECTECセミナー「エコ材料の最先端」では、このエコ材料開発の最前線でご活躍されている方々にお願いして、ご苦労の成果をご紹介いただくとともに、エコ技術はどこまで進歩したのかその一端をお話頂きました。
 エコ電線の差別化要素は被覆材料技術、すなわちノンハロゲン難燃技術でありますが、この技術は電線メーカーあるいは電線材料メーカーにとって30年近い実績がある技術であり、技術的に全く新しいものではありません。それにもかかわらず、エコ電線技術に不断の進歩が要求されるのはエコ電線という製品の、そもそもの成り立ちから来ているのではないかと思います。  これまでの電線というのはより多くの電力、情報をよりコンパクトな設備で伝えるというコンセプトで、機能性と経済性を追求して開発されてきたわけです。一方、エコ電線は、電線本来の機能ではない“地球環境にやさしい”ということを商品の基本的な開発コンセプトにしています。この基本コンセプトである“環境にやさしい”ということの意味は、国あるいは地方によって異なることはいうまでもありませんが、業種あるいはメーカーによって異なることもありえるでしょうし、さらに時間経過に沿っても変化してゆきます。ここに従来とは異なるエコ電線の難しさがあるのではないかと思います。
 エコ電線が、常に“環境にやさしい電線”であり続けるためには、環境規制、消費者の指向など社会全体の動向をよくウオッチして、要求される最高レベルの製品を作っていく必要があります。したがって、情報を迅速に入手し、対応してゆくことが必要不可欠であって、そのための情報サービスがエコ電線のキーポイントの一つと思っております。
 こういった観点から、JECTECでは、エコに関する情報サービスを重点事業のひとつとして積極的に取り組んでおります。2003年にエコに関する調査研究会を立ち上げて、2004年4月からは第2次調査研究会として調査活動を続けており、調査研究会とセミナーを組み合わせて有効な情報発信を図っていきます。
 また、当センターではエコに関してハード面での調査研究にも取り組んでいます。エコ材料は、電線押出時のダイスかすが多いという声があることから、ダイスかすの低減方法について、2003年度からマルチクライアント形式で調査研究を開始しています。さらに、使用済みエコ電線の分別リサイクルを行う際に、エコ材料は塩ビに比重が近いため分別しにくいという問題が指摘されておりますので、高精度分別技術についても今後検討を行なっていきたいと考えています。
 これらの活動を通じて、エコ電線の普及促進にお役に立てればと考えておりますので、今後とも、JECTECの活動に対して、よろしくご支援のほど御願い申し上げます。

社団法人電線総合技術センター センター長 会田二三夫
 
 

書籍・DVDの内容

序文
 
	
 U電子機器用バイオプラスチックの最新動向
1.	はじめに
2.	最近の環境動向
2.1	環境にかかわる最近の傾向
2.2	グリーン調達、グリーン購入
2.3	グローバル化するグリーン調達
3.	NECにおけるグリーン調達
3.1	環境配慮型製品のコンセプト
3.2	NECの環境対応目標
3.3	NECのグリーン調達
 	
3.4	エコマテリアルへの挑戦
4.	バイオプラスチックの最新動向
4.1	ポリ乳酸への期待
4.2	NECのバイオプラスチックへの取り組み
4.3	ケナフ添加ポリ乳酸の開発
4.4	難燃性ポリ乳酸の開発
4.5	自己修復性バイオプラスチックの開発
5.	まとめ
 
	
 電線被覆用ノリル		樹脂


1.	
ノリル樹脂について
2.	開発コンセプト
2.1	市場の要求


2.2	
電線被覆材用途に対するノリル樹脂の位置付け
 	


3.	
ノリル電線グレードの位置付け


4.	
電線用ノリル樹脂の基本特性
5.	成形加工性
6.	まとめ
 
	
 エコ材料へ対応する高分子添加剤
1.	はじめに
2.	天然水酸化マグネシウム系難燃剤
2.1	難燃剤の国内市場動向
2.2	日本におけるエコケーブル市場
2.3	合成水酸化マグネシウムと天然水酸化マグネシウムの特徴
2.4	天然水酸化マグネシウムの課題
2.5	天然水酸化マグネシウムの改善
高純度化
着色性の改善
微量不純物による樹脂特性劣化の改善
難燃性の改善
 	
2.6	天然水酸化マグネシウム系難燃剤ポリセーフMG
3.	無機系酸吸着安定助剤
4.	おわりに
 
	
 ノンハロゲン電線材料の開発動向
1.	はじめに
2.	アプコ(株)について
3.	ノンハロゲン電線材料の開発背景の変遷
4.	ノンハロゲン電線材料の配合
4.1	PVC電線材料との配合の違い
4.2	金属水和物の難燃機構
5.	アプコ(株)のノンハロゲン電線材料
5.1	柔軟性、耐傷付き性の向上
5.2	シラン系助剤
5.3	難燃剤
 	
5.4	混練技術
5.5	ニューエコ電線材料
6.	シラン架橋ノンハロゲン電線材料
7.	ノンハロゲン電線材料の特性
7.1	押出加工性
7.2	吸湿性
7.3	耐熱寿命、耐候性、低温柔軟性
7.4	ノンハロゲン電線材料の課題点
8.	PVC代替検討時の注意事項
9.	おわりに
 
	
 電線用オレフィン系材料の最新技術
1.	はじめに
2.	非塩ビ化の市場要求
3.	塩化ビニル系およびオレフィン系コンパウンドの配合
4.	オレフィン系コンパウンドの物性の改良
4.1	機械的物性
モルフォロジーから見たゴムブレンド効果
S-Sカーブから見たゴムブレンド効果
 	
4.2	耐熱性
4.3	耐酸性
4.4	難燃性評価
5.	成形加工と装置
6.	オレフィン系コンパウンドの課題とアピールポイント
7.	昭和化成工業(株)のオレフィン系コンパウンド
 
	
 ポリエチレン系エコ材料
1.	はじめに
2.	樹脂設計のコンセプト
3.	日本ユニカー(株)のノンハロゲン難燃性ポリエチレン


3.1	ナックセーフTM


3.2	ナックセーフエコTM
 	
3.3	加工性の改善
4.	加工トラブルとその対策
4.1	吐出量の改善
4.2	表面荒れ対策
4.3	目脂対策
5.	まとめ
 
	
 耐酸性トリニティFR
1.	はじめに
2.	トリニティFR
2.1	トリニティFRの構造
2.2	ノンハロゲン電線被覆材の課題
2.3	トリニティFRの耐酸性
水酸化マグネシウムの問題点
ノンハロゲン電線の“汗”
3.	耐酸性トリニティFR
3.1	開発コンセプト
3.2	試作二芯平行コード
 	
3.3	成形加工条件の設定
混練状態
水酸化アルミニウムの発泡
ポリプロピレン
温度設定
スクリューパターン
3.4	長期性
3.5	まとめ
4.	トリニティFR新規主要グレード
 
	
 ノンハロゲン難燃材料“ライデックス”の開発
1.	ライデックスについて
1.1	ライデックスREMシリーズ
1.2	ライデックスKEMシリーズ
2	.耐傷性材料
2.1	耐傷性の向上について
2.2	耐傷性改善新規材料ライデックスKEM4000シリーズ
KEM4000シリーズの物性
KEM4000シリーズの加工条件例
 	
3.	新規材料の開発
3.1	耐油性新材料
3.2	射出成形用グレード
4.	まとめ
 
	
 ノンハロゲン難燃ポリエチレンの各種評価法
1.	はじめに
2.	ノンハロゲン難燃化への経緯
3.	難燃化の方法
3.1	難燃剤の選定
3.2	ベース樹脂の選定
4.	難燃性の評価法と問題点
4.1	酸素指数法
4.2	UL燃焼性試験
4.3	コーンカロリーメータ
4.4	ケーブルの難燃性試験
5.	発煙性の評価
5.1	発煙量
5.2	煙の安全性
5.3	発生ガスの腐食性
6.	長期信頼性
6.1	耐熱老化特性、耐薬品性
6.2	二酸化炭素による白化
 	
7.	日本ポリエチレン(株)のノンハロゲン難燃ポリエチレン
エコ電線についての電線メーカーおよび電線ユーザーへのアンケート調査結果
1.	はじめに
2.	電線メーカーへのアンケート調査結果
2.1	エコ電線に対する取り組みの状況
2.2	現在のエコ電線販売先と採算性
2.3	エコ電線の材料・製造(技術)について
2.4	エコ電線のビジネス、市場性について
3.	電線ユーザーへのアンケート調査結果
3.1	現状のエコ電線に対する認識
3.2	PVC電線の調達方針
 
資料1 電線メーカーへのアンケート調査の設問と集計結果
資料2 電線ユーザーへのアンケート調査の設問と集計結果
資料3 「エコ電線の実態と動向調査研究会」委員